今日の空はすごかった。
何かおそろしいものが来そうな空。
片方は晴れていて片方は雲が立ちこめていて、それはそれはおそろしいくらいに素敵だった。
最近、よく仕事について考える。
私の肩書きはデザイナーである。
けど、オペレーターではなくて、いちクリエイターであると思っている。
できることはもちろんとても少ないし、
いろんなことを知れば知るほど、何も知らないんだなあってうちのめされるけど、
それでも、自分がその時できる最大限の力をもってして、
目の前のものを作りたいと思っている。
私の周りの、"できる"営業さんに共通していること。
それは、効率をとにかく重視すること。
仕事を回すという意味では正しい。
時間制限は、目標を定める時に一番わかりやすい手法だし。
ただ、それをそのままものをつくるときに反映させてしまうと、
どこかで妥協や、やっつけが生まれる。
それってものをつくるときには一番の敵であるはずなのに。
時間を守るために、「そこそこ」でいいや、っていうレベルのものでGOを出す。
最近それを重視する仕事が多くなってしまっている気がして、
それでは良くないなあと危機感を感じている。
なにより、提出したあとがスッキリしない。
抱える分量が増えると、それぞれに割く力も時間も分散されて、
どんどん平均化されていく。
そのことへの危機感。
最初は力の抜き方がわからなくて、手は入れるけど時間も守るために、
連日徹夜とかした時期もあった。
けど、それではやっぱり体がもたないから、
そこそこのものでいったん出してしまえばいいんだよと何人かに言われて、
そうやって納得するための、心への技術を身につけ始めて。
しばらくやってみたけど、やっぱりこれでは何も作った気にならないんだ。
手を離れた時点で自分のものではなくなっている。
何故なら手を入れた思い入れがないから。
どう料理されてもかまわないという気分になってしまっている。
作ったものへの責任がない。
これはよくない傾向でしかない。
仕事が早いことを褒められて、最初はいい気になっていたけど
クオリティより早さが重視されるような仕事ばかりになってしまってはおしまいだ。
そのへんがオペレーターとクリエイターの違いかなあって。
実際に作業に費やす時間が短いとか長いとか
もうかるとかもうからないとかじゃなくて、
いま、目の前のものときちんと真摯に向き合って考えて、
最良のものを生み出したいと思うわけだ、
デザイナーのはしくれとして。
"できる"営業さんたちの苦手なところは、
人間関係すらも効率重視であること。
悪い意味で、いろんなポイントを抑えてて、
深入りしすぎずにうまく渡っていく術を持っちゃっている。
やな感じに「慣れてる」んだよなあ。
あの、こう言えば喜ぶでしょ?っていう感じが嫌い。
本心ではない笑顔が嫌い。
僕はわかってるんですよ、っていうしたり顔が嫌い。
急に馴れ馴れしくしてくる人のことが苦手なのは、
私の何を知ってるの?という拒否反応であると思う。
やっぱりきちんと納得のいくものを作ろう。
それには"うまくこなす"技術なんか必要じゃなくて
クリエイターとしての魂みたいなものを捨てないでおくことが大事な気がしてる。
笑顔のためにつくるのだ。
大事な人たちの笑顔を増やしたいのだよ。
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